About

About

【コルメナとは】

コルメナとはスペイン語で「ミツバチの巣」という意味です。

コルメナは特定非営利活動法人ノーマライゼーション高槻が、2010 年に大阪府高槻市に開いた小さな福祉施設です。そこに集う利用者の方、スタッフ、協力してくれる多くの方々が共に作り上げていく場所となって欲しい。そう願ってコルメナと名付けました。

そこには毎日 30 名弱の方が送迎車や徒歩、また電車で通って来られます。内職をしたり、請負の仕事をしたり、プールに行ったり、笑い合ったり、ぶつかり合ったり。一日たりと同じ日がない日々を積み重ねています。

【コルメナ 10 周年アート展】

そんなコルメナには、絵画をされる方や刺繍をされる方がたくさんおられます。

そうした活動をダンサーの大歳芽里さんやアーティストの出川晋さんたちのサポートを受けて、開所いらいずっと続けております。

2020 年。私たちはその作り続けてこられた一部を、コルメナが開所して 10 年という節目に合わせて、展覧会というカタチでいろんな人にみていただく場を設けることにしました。

刺繍の一針ひと針、また絵画の一筆ひと筆に、どんな思いが込められているのか、それが「アート」なのかは、分かりません。でも、出来上がった作品をみると、色々な気持ちが湧いてきます。観ていただいた方にも何か響くものがある展覧会にしたい、そう思いました。

【アート展中止からアーカイブページの作成】

アート展を企画し、準備を進めていく中、大阪府内で新型コロナウイルスの感染される方が少しずつ増えてきました。そうした中、作品を会場に搬入する4日前に、府内の感染者の急増を受けて、急遽中止を決定しました。しかしアーカイブとして残せるよう、予定通り会場に作品を設営し、記録として残しました。

続く 3 年間、私たちの施設も何度かのクラスターに経験しました。2023 年になり、ようやく残した記録を整理できる余裕ができてきました。

2023 年 5 月以降、新型コロナウイルスが季節性インフルエンザと変わらない扱いとなり、社会全体としてコロナ以前の日常を取り戻し、コルメナも社会の流れに比べて少し緩やかではありますが、日常が戻ってきました。

しかし重症化しやすい障がいのある方が集う施設としては、その後も感染対策を続けていました。当然ながら出費はかさみます。10 周年アート展のアーカイブページを作成するにも費用が掛かります。感染対策の費用が変わらず出ていく中、クラウドファンディングに挑戦をしようという案が出てきました。私たちの取り組みがどこまで支援していただけるのか、自信はあまりありませんでしたが、利用者の方が積み重ねてこられたことの重みを信じて挑戦することにしました。

2023 年 11 月 1 日に CAMPFIRE にてスタートしたクラウドファンディングは、同年 12 月 25日に 59 名の方のご支援のもと、目標を上回る 1,211,500 円もの資金を得ることができました。このことを通じて私たちは資金だけでなく、新しい出会いも得ることができました。何より利用者の方の作品に対する関心の強さを実感しました。

たくさんの方々のご支援のもとで完成しました当ホームページ。どうぞ楽しんでください。

令和 6 年 2 月吉日
特定非営利活動法人ノーマライゼーション高槻
代表理事 豊田真一

特定⾮営利活動法⼈
ノーマライゼーション⾼槻

設⽴趣旨「選択の幅を広げるために」

ノーマライゼーション⾼槻とは、知的障がい者の⽅の⽣活を⽀援することを⽬的として活動をしているNPO法⼈です。 私たちの最初の取り組みは、2010 年 3 ⽉に知的障がい者の⽅を対象とした通所施設を⾼槻に開設したことです。障がいのある⽅が選べる施設を増やすことで、その⽅の⼈⽣の幅が少しでも広がればと願ってのことです。

しかし私たちが⽬指すことは、単に⼀施設を作ることではありません。知的障がい者の⽅が、本当の意味での⾃⼰選択・⾃⼰決定の出来る地域を作ることを⽬指しています。そして、その思いを発信していくことこそが、私たちの使命であり理念です。

法⼈の歩み

2008年11⽉ 法⼈設⽴
2010年3⽉ ⽣活介護事業所「コルメナ」開設
2010年10⽉ ウォールクライミングクラブ「フィスツ」創設
(2021年9⽉活動終了)
2012年3月 分場施設「コルメナ・プラス」開設
2012年4月 学習塾「惠輝塾」創設
2018年3月 共同⽣活援助事業「睦⽉荘」開設
2021年8月 睦⽉荘の従たる住居「皐⽉荘」を開設

コルメナの講師紹介

⼤歳芽⾥(おおとしめり)

(PHOTO:⽩井孝明)

昭和⾳楽芸術学院バレエ科卒業。⾳楽家、劇団、ヴィジュアルアーティスト等と共演を重ねる。仏のアンジェ国⽴現代舞踊センター、振付コース修了。ノーマライゼーション⾼槻「コルメナ」、放課後等デイサービス「レモン②レモン」にて、さまざまな障害をもった⼈や⼦ども対象のレギュラークラスのほか、京都保健衛⽣専⾨学校看護学科ボディワーク講座の講師、⼩学校や施設、カフェなどでワークショップ講師も⾏う。他の分野におけるダンスの可能性を探り、⾝近なところにダンスを広げる活動を進めている。

出川晋(でがわしん)

(PHOTO:内堀義之)

美術家、舞台美術家。1986 年島根県⽣まれ。
2010 年京都精華⼤学芸術学部卒業。在学中から美術作家の井上信太に師事。美術や舞台美術の在り⽅を学ぶ。 各家庭で遊ばれなくなったぬいぐるみやゴミ、漂流物などを使い、造形物やインスタレーション作品を制作する。
また、ワークショップなど京都を拠点に精⼒的にアート活動を⾏なっている。
コルメナでは、2013 年から陶芸、絵画、美術ワークショップなどの講師を⾏う。2020 年、
展覧会「コルメナアート展 ~10 年の歩み~」では、ディレクションを務める。

(PHOTO:⽵⽥武史)

代表理事 豊⽥ 真⼀
⼤阪府出⾝。⽴命館⼤学理⼯学部中退。同志社⼤学神学部編⼊学。同学部卒業後、⼀般企業での勤務等を経て、知的障がい者の⽅の⽀援施設に⼊社。⽣活⽀援員としての経験を積んだ後に、2008 年にノーマライゼーション⾼槻を⽴ち上げる。

副代表理事 植⽥ 聡⼦
京都府出⾝。京都市⽴銅駝美術⼯芸⾼等学校(現・京都市⽴美術⼯芸⾼等学校)図案科卒業。その後、成安造形短期⼤学造形芸術染織コーステキスタイルデザイン科に進む。同科修了後に、同⼤学染織専攻科も修了する。⾃閉症の⻑男との関わりから、障がいのある⽅の⽣み出すアートに興味を持ち、障がい児向けのワークショップ等を開催する。ノーマライゼーション⾼槻には副代表として設⽴から携わり、現在はコルメナの施設⻑も兼任している。

連絡先

特定非営利活動法人
ノーマライゼーション高槻
大阪府高槻市津之江北町8-1-102
tel 072(670)5150